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2018年8月6日 仙台平和七夕始まる 若い世代が受け継ぐ「核廃絶の願い」②

更新日:2月20日

43回目の今年は110万羽の折り鶴が集まった。折り鶴をつなぎ合わせ吹き流し5本と、9500本のレイを作った。高校生やYMCAの会員などが参加し、七夕見物の観光客にレイを配る活動が始まった。

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写真上;核廃絶を訴えるレイを配る高校生たち。下;折り鶴の折り方を教える即席の教室も。

レイを首にかけてもらった親子連れ。「これは戦争は絶対してはいけないということだね」。子どもに説明する声が聞こえる。

私もレイ配りに加わった。「お久しぶりです」。老夫婦から声をかけられた。震災で大きな被害を受けた荒浜地区の取材で何回かお目にかかったお二人だった。災害公営住宅を出て、いまは老健施設に住んでいるという。73年前の惨禍だけでなく、この地には忘れてはならない、伝えるべき7年前の災害もあるのだと改めて思い知らされる。

この日の朝行われた広島の平和記念式典で、松井一実市長は「(去年採択された)核兵器禁止条約を、核のない世界への一里塚とするための取り組みを」と述べ、条約に背を向け続ける日本政府の姿勢を批判した。

しかし、安倍首相は条約に触れることはなかった。

73年前の被爆という冷厳な歴史から目を背けようとするこの人物。テレビに映し出されたこの人物の視線は宙を泳いでいた。

そういえば、西日本各地で人々が豪雨被害に見舞われていたとき、この人物は酒宴の席にいた。


ブログ記事: 震災日誌 in 仙台
ブログ執筆者:仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹(元NHK社会部記者)の被災地取材の日誌。2011年3月11日から9月末まで半年間の日誌は、仙台市・笹氣出版から表題の本を刊行しました。

ブログは2011年10月以降の取材記・身辺雑記をつづっています。

 
 
 

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