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8月8日 仙台平和七夕終わる~3日間でレイ7000本を配る

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ヒロシマ原爆の日に当たる8月6日に始まった仙台平和七夕。ナガサキ原爆の日の前日、8日の夜8時に5本の吹き流しを下して3日間の日程を終えました。吹き流しに吊り下げた600本の折鶴のうち、ほんの数本が先端がちぎれて短くなりました。吹き流しの先端は地上1メートルほどの高さにあります。背の低い女の子が通り抜けるときに、髪の毛にひっかかってちぎれることがあるのです。例年のことです。


かつては夜中に酔客に火をつけられる被害もあったそうですが、こうした悪質ないたずらは影を潜めました。


まつりの協賛会によりますと、3日間の人出はおよそ210万人。昨年よりやや多かったとのことです。


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この間、毎日午前10時と、午後2時の2回、平和を訴える短冊を付けたレイを配りました。レイ配りには仙台の尚絅学院高校と、東京からやってきた明治学院東村山高校の生徒さんたちも協力してくれました。


「レイは家に持ち帰って家族で核廃絶などを話し合うきっかけにしてください」と説明すると、「平和が一番!」と手を振って立ち去るカップルもいました。3日間で合わせて7000本のレイを配り終えました。



折鶴の体験コーナーにも多くの方が足をとめてくれました。


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「これが初めて」とスタッフの説明を聞きながら挑戦する外国人夫婦も。学校で習いましたと、鶴を折ってくれた小学生たちもいました。



昨年の七夕以降、7月24日の集計で全国から122件、合計34万4020羽の折鶴が寄せられました。一部団体からの寄贈もありますが、ほとんどが個人からのものです。このうち20万羽で5本の吹き流しをつくりました。残りの折鶴と、昨年飾った吹き流しの再利用でレイをつくりました。


皆さまのご厚意に深く感謝申し上げます。


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50回、節目の平和七夕は多くの方々のご厚意、協力に支えられ無事終わることができました。


東北の夏祭りは終わった途端に、秋風が立つと言い慣わされてきましたが、今夏の異様な酷暑。そう感じるいとまはなさそうです。


今年も高校生を中心に協力の輪が拡がりました。心強い限りです。ただ、活動を担ってきた中心的なメンバーの高齢化は否定しようがありません。来年51回以降の活動をどう繋げていくか、ある種の曲がり角に立たされています。(了)


 

ブログ記事: 震災日誌 in 仙台
ブログ執筆者:仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹(元NHK社会部記者)の被災地取材の日誌。2011年3月11日から9月末まで半年間の日誌は、仙台市・笹氣出版から表題の本を刊行しました。

ブログは2011年10月以降の取材記・身辺雑記をつづっています。

 
 
 

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