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2023年8月6日 仙台市 48回目の平和七夕 若い世代に拡がる共感の輪


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様々な七夕飾りが並ぶ仙台市のアーケード街の一角に、折り鶴をつないで作った5本の吹き流しがゆらりと真夏の風に揺れています。長さは3メートル、吹き流し1本に4万羽の折り鶴が使われています。色とりどりの吹き流しには「ノーモアヒロシマ」「ノーモアナガサキ」のサインカードが掲げられています。仙台の市民グループ「平和を祈る七夕 市民のつどい」が48年前に始めた平和七夕です。


仙台YMCAの有志が手作りの吹き流しを掲げたのがスタートでした。その後、運動の賛同する輪が全国に拡がり、各地の学校や教会などから折り鶴が寄せられるようになりました。コロナ禍でやや減ったものの今年も60万羽の折り鶴が寄せられました。折り鶴に糸を通してつなぎ、それを吹き流しや首にかけるレイに仕立て上げていくのです。

私が所属する日本キリスト教団仙台北教会では、6月から毎週水曜日の午後、準備作業が行われてきました。私も作業に参加しました。今年は吹き流しの準備段階から参加する高校生が増えたことが目を引きました。


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7月28日、尚絅学院高校(しょうけい)。この日は遠く明治学院東村山高校や、会津北嶺高校からやって来たメンバーも含め、およそ30人の高校生が吹き流しの上部に花飾りを取り付ける作業を行いました。一番上に取り付ける「ぼんぼり」はこれに先立って、東北生活文化大学高校の生徒たちが作り上げてくれました。

ぼんぼりは鮮やかな青。それとの配色を考え、高校生たちは花飾りを黄色にしました。ウクライナの国旗の色です。若い人たちの心を動かしているのは、やはりロシアのウクライナ侵攻に違いありません。


ブログ記事: 震災日誌 in 仙台
ブログ執筆者:仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹(元NHK社会部記者)の被災地取材の日誌。2011年3月11日から9月末まで半年間の日誌は、仙台市・笹氣出版から表題の本を刊行しました。

ブログは2011年10月以降の取材記・身辺雑記をつづっています。

 
 
 

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